京の人の日々の暮らしや文化をコラムと写真で紹介します。

この季節のお奨めコラム

京漬物 / しば漬

建礼門院徳子が名づけた漬物をそのままに

「しば漬」は全国どこにいても手に入れることができる、身近な漬物のひとつである。
がしかし、その発祥の地、京都大原の里の「しば漬」は、全く異なるしば漬物である。
一度食されたなら絶句されることは間違いない。京の三大漬物と言われる由縁である。

京漬物… 続きを読む

京漬物 乳酸発酵 大原の里 紫葉漬け(むらさきはづけ) 赤紫蘇(あかじそ)  毒消

続2 魯山人の光と影 / 星岡茶寮の原点

美味求心の生き方こそが芸術作品

不遇の幼少から、書家として認められ、また美食家としての感性は日本の会席料理の形式を根底から覆し、そのスタイルを日本一の文化サロンの場「星岡茶寮(ほしがおかさりょう)」で披露し、その料理人としての名をも欲しいがままにしたのが北大路魯山人である。

大… 続きを読む

グルメ 食客福田大観 山の尾 吉野家 長浜の河路家 須田菁華窯 北大路魯山人 細野燕

事始の風物歳時記

終わりの始まりが次の始めのはじまり

事始の風物歳時記
12月12日、今年の漢字は「輪」であると、清水寺森清範貫主の揮毫で発表された。
全国400か所に設置された応募箱に投函された約25万票の中で、9518票を得て最も応募数の多かったのが「輪」、2… 続きを読む

事始め 年末行事 おことうさん 御事多さん おことうさん 一文字世相漢字 清水寺森清

どこで撞く除夜の鐘

明るく平静な一年がくるよう鐘の音に込めて

どこで撞く除夜の鐘
新年がもうそこまでやってきている。
ゆく年の総括をして、迷いを持ち越すことなく、真新しい真っ白な気持ちで新年を迎えたいものである。
そして、いくら難問を抱えていたとしても今あるこ… 続きを読む

除夜の鐘 大晦日 鞍馬寺 青蓮院 毘沙門堂 瑞光寺 大覚寺 法然院 知恩院 浄蓮華院 勝

京鍋料理 / 湯豆腐

豆腐百珍で湯やっこが絶品と評される

京の門前、観光地を訪れると「湯豆腐」の文字にやたら出くわすものだ。
湯豆腐と言えば、京都と誰もが口を揃えて言う筈である。

鍋に昆布を敷き、水を張り、ただ豆腐を入れこみ、豆腐が温まりぐらりと動いたところで、引き揚げる。これが湯豆腐である。材料が豆腐… 続きを読む

京豆腐 湯やっこ 京豆腐 豆腐百珍 都林泉名勝図絵 南禅寺どうふ 嵯峨豆腐 南禅

京漬物 / すぐき

上賀茂すぐきの秘められた効用

京の土と水で育くまれた京野菜を京の技術で漬けあげる。
沢庵という食品の域を超えた京漬物は、日本が誇る伝統食品に間違いない。
その京の三大漬物といえば、「千枚漬」「すぐき」「しば漬」があげられる。

「千枚漬」は昆布とかぶを自然発酵させたグルタミン酸… 続きを読む

京漬物 京野菜 沢庵 乳酸菌発酵 制癌効果 上賀茂特産 すぐき菜 ラブレ乳酸菌 

おけら参りと晦日蕎麦

除夜の鐘の後先 おけら回して蕎麦は食べられない

おけら参りと晦日蕎麦
とうとう御用納め、明日から自宅の大掃除、そして大晦日を迎える。
また一年が過ぎようとしている。
京都では「送り火の大文字」でお盆を終え、「おけら火の祇園さん」で大晦日を越し、元旦… 続きを読む

おけら参り 晦日 おけら火 除夜の鐘 おけら祭 八坂神社 北野天満宮 知恩院 松野与三吉

冬の蛍 嵐山花灯路

幻想的幽玄な灯りの楽しみ方

冬の蛍 嵐山花灯路
苔むす庭に、散り紅葉が光を浴び配されている。
自然の為す色とりどりの粋な計らいに目を奪われてしまう。
そして頭上には、木々に掴まり彩どりを残す楓が散りを拒み、冬紅葉を楽しませてく… 続きを読む

花灯路 嵐山花灯路 小倉山 渡月橋 大堰川 嵐山

京鍋料理 / 芳香炉

鍋奉行 居所なしの鍋三昧な話

鍋といえば、まず土鍋を思い浮かべるものだ。
縄文時代、火の中に土製の鍋を置き、狩で得た食材を煮炊きしていたことに始まっている。
その後、中国大陸より石鍋や鉄鍋が伝来したわけだが、日本で最初の漢和辞典『和名抄(931年)』では、土製のものを「堝(なへ)」… 続きを読む

河道屋 蕎麦の老舗 芳香炉 火鍋子(ホウコウズ) スキ鍋 晦庵

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